庭なしの注文住宅
マンションと一戸建ての違いで庭があるかどうかを考えるようになりますが、注文住宅を建てるのであれば、敢えて庭なしで考える事も出来るので、どちらにするかを考えてみるといいでしょう。注文住宅を建てるのですから庭がある方がいいと思うかもしれませんが、ある事によって不便になることもあります。
庭なしにするメリットは、駐車場をたくさん確保できるという点がありますので、友人たちに車で遊びに来てもらう事も出来ます。何台も保有している家族の場合は、わざわざ他の場所に駐車場を借りる必要がなくなるので、経済的です。駐車場の面だけではなく庭がない事の最大のメリットは、手入れが必要ないというのがあるでしょう。庭があれば草が生えることになるので、草むしりが必要になり大変ですが、なければ土がありませんので手入れの必要がありません。若い時には仕事が忙しくて草むしりの暇がないかもしれませんし、高齢になれば体力的にしんどくなるので、庭がないという選択もいいものです。
庭なしタイプのデメリット
住宅用地の確保が難しくなっている都市部においては、庭なしで敷地面積いっぱいに建てられるタイプの住宅も増えてきています。有効に敷地を利用できるという良い点もありますが、デメリットもありますのでそれらをしっかりと考えて注文住宅の設計に活かしたいものです。
庭なしの家の場合には、注文住宅ならではのゆとりある広さが実感しにくいという点が挙げられます。家の広さは、床面積だけではなく庭の部分も含めた開放感が大きく影響しますので、余裕のあるスペースがないことで圧迫感のある居住スペースとなることがあります。この場合には縦に広い間取りとすることや、照明を工夫して奥行き感を出すことなどの工夫で緩和することができます。
道路側に面した部分以外からの採光が得にくいというデメリットがあります。隣家に接している部分の窓からは採光が望めませんので、トップライトなどを利用して上からの日照を得るようにすると明るい家となります。工夫次第で快適な空間を得ることができますので、敷地に合わせた間取りをじっくり検討しましょう。